(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会 (C)Cygames, Inc.
2025年5月4日放送のTVアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第5話「一番の選択」は、シリーズの中でも屈指の感動回。地方・カサマツから中央へスカウトされたオグリキャップと、彼女の育成を担ってきた北原との間に訪れる“選択の瞬間”が、視聴者の心を強く揺さぶりました。
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中央スカウトという試練
芝コースでの初レースとなった今回、オグリはその圧倒的な走りで1着を勝ち取り、ついに中央関係者から注目を集めます。シンボリルドルフが「中央へ来ないか」と北原に持ちかけたことで、彼女の運命は大きく動き始めました。
しかし、中央のトレーナー資格を持たない北原にとって、それは彼女との“別れ”を意味します。やっと出会えた「一緒に東海ダービーを目指せるウマ娘」オグリと、このまま別れてしまっていいのか? 北原は深く悩むことになります。
「東海ダービーは私たちの夢だろ」
スカウトの話をオグリに伝えた北原。するとオグリは、即座にこう答えます。
「東海ダービーは私たちの夢だろ」
この一言に、オグリの信念と、北原との間に築いてきた絆の深さが詰まっていました。視聴者の多くもこのシーンに涙腺を刺激されたようで、
- 「オグリのその一言に号泣した」
- 「信頼の積み重ねがあるからこそ、胸に刺さるセリフ」
北原の選択に賛否両論
オグリの気持ちを受け止めたはずの北原は、しかしそのまま中央行きを拒否することはしませんでした。彼が提示したのは、「次のレース『ゴールドジュニア』で勝てば中央、負ければ東海ダービーを目指す」という条件。
これに対して視聴者からは賛否両論の声が集まりました。
- 「北原が逃げたように見える」
- 「選択を委ねたつもりでも、責任を放棄してしまっている」
- 「わかってはいるが、北原…そうじゃないだろう…!」
一方で、「苦渋の決断だったのは伝わる」「どちらも正解ではなく、どちらも間違いでもない」という理解の声もあり、複雑な人間関係と感情が交差するエピソードとなりました。
名シーンの連続、そして新たな伝説の始まり
今回の第5話は、『シンデレラグレイ』の中でも大きな転換点。“怪物”と呼ばれ始めたオグリキャップの伝説が、まさにここから本格的に動き出すことになります。
オグリの名ライブ「BRIGHTEST HEART」のシーンも放送され、感情の波が一層激しくなる構成。青春、友情、夢、そして別れ――そのすべてが1話に凝縮されていました。
まとめ:一番の選択、それぞれの想い
「一番の選択」というタイトルが意味するのは、オグリの選択だけでなく、北原の選択でもあり、視聴者自身が「自分だったらどうするか?」と考えさせられる問いでもあります。
第5話は、『ウマ娘 シンデレラグレイ』という物語の持つ奥深さと、ただの競走ではない“心のドラマ”を見事に描ききったエピソードでした。次回、オグリがどんな答えを走りで見せてくれるのか――その一歩一歩が、また新たな感動へと繋がっていくことでしょう。
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