Ⓒ久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会Ⓒ Cygames, Inc.
『ウマ娘 シンデレラグレイ』第10話「最強」が2025年6月8日に放送されました。今回はタイトル通り、“最強”というキーワードが重く、熱く、そして眩しく響く回でした。
かつてないほど濃密だった30分を、ここで一緒に振り返りましょう。
「日本ダービーに出られなかった」オグリキャップの新たな一歩
第10話は、オグリキャップが『日本ダービー』出走を逃したところから始まります。
すべてを出し切った東海ダービー、そしてその先に見ていたはずの大舞台。それが断たれた今、彼女が何を目指して走っていくのか。その問いに対し、六平は「次の目標」を探すため、オグリを『宝塚記念』の観戦に連れ出します。
タマモクロス、ここに見参。稲妻と共に現れた“最強”
ファン投票によって選ばれた実力者たちが集う『宝塚記念』。その頂点に君臨していたのがタマモクロスです。
稲妻を纏うような圧巻の演出。マイルの帝王・アキツテイオーを軽々と抜き去るその姿は、まさしく「最強」の名にふさわしいものでした。
実はタマモクロスはこれまでにもCMで妙な存在感を発揮していたキャラ。ですが、今回は明確に「この世代の最強」としてその立ち位置が確立されました。
オグリにとっては、自分を遥かに上回る“格上の存在”。タマにとっても、オグリは「最大の障害」。対等な立場でぶつかる“真のライバル”が、ついに姿を現したのです。
オグリにとっての“日本一”とは
この回は、オグリキャップが「タマモクロスに勝って日本一のウマ娘になる」という新たな目標を得る物語でもありました。
そのきっかけをくれたのが、かつてのライバルであり今の親友──フジマサマーチ。東海で共に夢を追った仲間との再会は、どこか苦く、それでも温かいものでした。
「お前が走るレースを最高のレースにすればいい」
「挫けたらまた私に負けてしまう」
この言葉の応酬こそ、ウマ娘という作品が描く“友情と競争の美学”を最も象徴していたシーンではないでしょうか。
小休止と再出発、そしてベルノの私服が可愛い件について
後半ではオグリの夏休みが描かれました。街へ繰り出せば当然のように注目を浴びる。その姿に、これまでの活躍がしっかりと“評価”されていることが見て取れます。
しかし、個人的に今回もっとも語りたいのは――
ベルノの私服、めっちゃ可愛くね!?
身長差のバランス、しっかり者の性格、さりげない気遣い……。オグリとの掛け合いは、もう理想的な「彼氏彼女」感すらありました。
マジで、あれはもう“嫁”ですよ。うん。
“強さ”を求めるオグリの本質
無限に食べ続けるオグリ。けれど、タマモの走りを見て食への欲が「走り」への欲へと変化する。ここに彼女の“芯の強さ”が表れていました。
「ただ速いだけでは勝てない領域へ、彼女は踏み出したのだ」
この言葉に尽きるかもしれません。
まとめ──“最強”が現れ、“日本一”が動き出す
第10話は、新章突入を告げるにふさわしい回でした。
かつての夢を諦めざるを得なかったマーチの存在。
現れた最強、タマモクロスという高すぎる壁。
そして、オグリが再定義する“走る理由”。
数々の要素が絶妙なバランスで配置された回であり、今後の展開を楽しみにさせてくれる内容でした。
ここから始まる“タマモクロス vs オグリキャップ”。
最強と怪物、どちらが頂点に立つのか――目が離せません!
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