【第4話感想】『魔女の戦争』―赤いガンダムに魅せられた者たちの運命とは?

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第4話「魔女の戦争」は、“普通”から飛び出したいと願うマチュと、“特別”に囚われたシイコの対比が鮮烈な一話でした。戦争の終わった世界でなお燃え続ける執着や憧れ――それぞれの「特別」が交錯し、物語は新たな局面へと進みます。

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■連邦の魔女・シイコ、その執着の行き着く先

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予告でも登場し、柔らかな雰囲気を見せていたシイコ。しかしその過去は重く、かつて「ユニカマ」と呼ばれた撃墜王であり、“連邦の魔女”と恐れられた人物でした。

彼女が再び戦場に舞い戻った理由は、かつてのマブ(親友)を倒した“赤いガンダム”との決着をつけるため。ニュータイプであることを信じていたマブを討ったその機体への執着が、彼女を家庭から、普通の暮らしから引き離していきます。

特別を否定したいが故に「赤いガンダムは特別ではない」と言い聞かせるシイコ。しかし、それは特別であってほしくないという祈りにも近い。戦うことで特別への執着を断ち切り、“普通”へ戻るための決別――それが彼女の最後の戦いだったのかもしれません。

■クランバトルの裏にあるMS実験場としての顔

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今回シイコが搭乗したMSは、ジオンの最新量産機「ゲルググ」。外見はジムに近いものの、どこか口元にゲルググらしさが残るデザインは印象的です。

彼女が戦ったクランバトルの相手は、元軍事企業の関係者。単なる賭け試合に見えるこの舞台が、実は新技術の試験場として機能していたことが示され、戦争は終わっても火種は消えていない現実が浮かび上がります。

■シイコと旧知の関係? ジャンク屋・アンキーの過去

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戦いの直前、シイコに対して親しげな様子を見せたアンキー。周囲の反応から、彼女だけがシイコの過去を知っていたようです。

アンキーもかつて連邦に所属していた可能性は高く、彼女の正体は謎に包まれたまま。本来マチュのもとにいる白いハロも、もとはこのジャンク屋のものであることなど、今後明かされていく過去に注目が集まります。

■マチュと“普通”の対比構造

オンラインカジノに興じる友人たちと15万円を稼ぎ出すマチュ。普通の母と、特別な何かに憑かれた母(シイコ)との対比。

今回の戦いの末、マチュが受けたショックは、シイコの死そのものではなく、彼女ほど“ぶっ飛んで”いなければシュウジに追いつけないという現実に対するものでした。

■ニャアンの変化と今後の役割

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今回、気になる情報も。赤いガンダムには懸賞金がかけられているという発言をしたニャアン。今は流されるばかりの彼女が、今後マチュを“普通”に引き戻そうとするブレーキ役になるかもしれません。

次回の予告では、クランバトルに遅刻しそうなマチュの代わりに、ニャアンが出撃するような描写も。タイトルは「ニャアンはキラキラを知らない」――彼女が初めて“選ぶ”展開に注目です。

■赤いガンダムの目的と“シャロンの薔薇”

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シュウジが語った「地球に行く理由」もまた衝撃的でした。それは“薔薇”――テレビ版ではカットされたが、映画版でキシリアが語っていた「シャロンの薔薇」を探しているため。

ソロモンで起きた“ゼクノヴァ現象”は、赤いガンダムと薔薇が共振したことで起きたものであり、今も地球に転移した薔薇と赤いガンダムが再び共振を目指しているのではないか、という仮説が浮かびます。

赤いガンダムに宿る“意思”があるとするならば、その正体は――消えたシャアなのかもしれません。

■まとめ:飛び出した先にあるものは破滅か、光か

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普通から飛び出したいと願うマチュ。そして特別への執着で道を誤ったシイコ。その姿は、対照的でありながら重なり合うものがあります。

今後、マチュは何を目指すのか。そして赤いガンダムの本当の目的とは?次回、物語はニャアンというもう一人の“普通の象徴”に焦点を当て、大きく揺れ動くことになりそうです。

(C)創通・サンライズ

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